八重奏の響き~LCPSコンサート
10月8日(月祝)、有田の町には世界中のサンタさんが集まっていたとか?(SAGA SANTA SUMMIT2018が開催中でした。)そんな中、文化ホールでは、ルードヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズコンサート「ロシア音楽への旅」を開催しました。
あれっ、ここにもサンタさんみたいな方が…
失礼しました、こちらはクラリネット奏者のディルクさん。大変気さくな方で、公演前日には有田工業高校の吹奏楽部の生徒さんたちに特別レッスンをしてくださいました。
今回のコンサートのメンバー(通称LCPS)のほとんどは、これまでにも記念堂で演奏したことのある方々で、皆さんとてもフレンドリー。もちろん演奏も素晴らしく、前回の公演に来られたお客様は、今回のコンサートもとても楽しみにしておられるようでした。
さて、コンサート当日。心配された台風の被害もなく、会場には開演を待ちわびる人たちの静かな熱気。最初の曲は、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲。勢いのある華やかな曲です。1曲目の演奏が終わると、ディルクさんのユーモアのある挨拶と、そのユーモアを何とか通訳しようとするヴァイオリニスト白井さんの掛け合い。和やかな雰囲気でコンサートは始まりました。
「ロシア音楽への旅」と題された今回のプログラム、ボロディン、チャイコフスキーなどおなじみの哀愁あふれる曲目で聴衆をうっとりさせたあと、後半は、演奏時間1時間のシューベルトの八重奏曲。 この長くて盛りだくさんな曲を、飽きさせることなく、むしろ興奮のうちに演じ切った彼らに感嘆の拍手が送られました。
「若い時は二度と来ない!」ステージに上がる前にみんなで唱和(もちろん日本語で)するメンバーたち。そのチームワークと音楽への自然な愛情表現が聴く人の共感と感動を呼ぶのでしょう。
LCPSのみなさん、お出かけいただいたみなさん、素敵な1日をありがとうございました。