記念堂の2020年初笑い
1月26日(日)、春風亭一之輔独演会は会場ほぼ満員のたくさんのお客様にお越しいただきました。
曇り空の下、開演の2時間以上前からお待ちのお客様もいらっしゃり、寒さも吹き飛ぶような熱気に包まれました。
まず最初に高座にあがったのは、春風亭与いち。春風亭一之輔のお弟子さんです。
人間になりたいと願う犬が出てくるちょっとかわいいお話に、早くも会場は盛り上がったところで、いよいよ春風亭一之輔師匠の登場です。
一之輔節のきいたマクラで、すでに会場は爆笑が連発。噺は新春らしい(?)茶道のネタ。(でもあんなお茶の席には呼ばれたくない…。)師匠のいろんな表情をどうぞ。
仲入りをはさんで、次はゲストの柳家わさびの登場です。昨年真打に昇進したわさびですが、実は、春風亭一之輔とは大学の落語研究会の先輩後輩の間柄なのだそうです。
去年からイメチェンしたその理由が意外でしたが…それはさておき、噺は今年開催される東京オリンピックにもからめた、ラーメン屋の老夫婦の話。
音声だけでなく、顔まで認識してしまう最新機器。でもやっぱり人間の温かさにほっこりするなぁ、と思うお話でした。
そして最後に再び一之輔。ワイドショーで今話題のあの人をイジりつつ、舞台は江戸の吉原へ。真面目すぎて遊びを知らない若旦那を、一之輔が演じるとなぜこうも面白いのだろう…と考える暇もなく一之輔ワールドに引き込まれました。
2020年の初笑いにふさわしい、素晴らしい落語会になりました。遠くは県外からもたくさんのお客様に足をお運びいただき、本当にありがとうございました。皆様にとって、今年も楽しい一年になりますように!
今回の演目は以下の通りです。
1.元犬(春風亭与いち)
2.茶の湯(春風亭一之輔)
3.券売機女房(柳家わさび)
4.明烏(春風亭一之輔)