アントネッロコンサート 有田焼と音楽と2 其の弐
さて、いよいよコンサート本番です。
今回のコンサートでは、いつものアントネッロのメンバー(たつじん濱田さん、チェンバロ&ハープの西山さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの西川さん)に加え、日本を代表するカウンターテナーの彌勒忠史さんによる協力なアンサンブル。
お得意の17世紀のヴェネツィア派と呼ばれる数々の舞曲やソナタから、有田焼を最も愛したドイツのアウグスト王に因んだバッハの作品まで、まさにバロックのヨーロッパの宮廷の雰囲気を思う存分に表現していただきました。
弥勒さんの艶やかな声、西山さんの華やかな指先、石川さんの的確な音、そして、それを束ねるたつじんのパッション。4人が繰り広げるめくるめく世界に客席も大興奮。理屈も何もない、あるのはただ音楽のみ。最も喜んだのはホール自身ではないかと思われる響演でした。
またアリコーダーのメンバーたちも、たつじんの指導により有田駅とは別人のような演奏をしてくれました。
そして、これまで記念堂のステージをずっと彩っていただき、これが最後の共演となったオランダの花やさんによるステージ花(これまでのお花はコチラ)。
炎の博記念堂が目指す音楽の形が最も現れた一日となりました。
演奏家の皆さん、ご来場いただいた皆様、そして舞さん。ありがとうございました。