第1回 コンサート(2002年11月30日開催)
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無伴奏フルートリサイタル
平成14年11月30日(土)
18:30開場/19:00開演

大人2000円/小・中・高校生1500円
全席自由
特別企画
有田正広レクチャー・コンサート
楽しい古楽器のおしゃべりと演奏
平成14年11月29日(金)
18:30開場/19:00開演
炎の博記念堂ホワイエ
1000円(コーヒー付き) 全席自由

1972年桐朋学園大学を主席で卒業。同年、NHK・毎日音楽コンクールで第1位を獲得。翌年、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。1974牛からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。1975年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラベルソ部門で第1位となる。1977年オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て卒業。帰国後もF・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」のヨーロッパツアーや、T・ピノック指揮「イングリッシュコンソート」の日本公演にソリストとして招かれるなど、内外の名手たちとも盛んに共演。1985年に発表されたレコード「ドイツ・バロックのフルート音楽」でレコード・アカデミー賞の2部門と文化庁芸術作品賞を受賞。1989年には「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成。指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。また、リサイタルや意欲的なプログラムの室内楽シリーズなど、フルート奏者としての活動もめぎましい。1990年にはサントリー音楽賞受賞。現在、昭和音楽大学教授、桐朋学園大学古楽器科講師。

●当日のプログラム   今回の趣向は、16世紀中頃から現代までのフルート曲を、その時代に作られたフルートで演奏するというものでした。まだキーのないルネサンス・フルートに始まり、現代フルートまで。数時間のコンサートで、約500年の曲と楽器の展開を体験したことになります。
 と書くのは簡単ですが、それをおひとりで演奏するのは並大抵のことではありません。我々の趣旨に賛同し、すばらしい音を響かせてくださった有田正広氏に深く感謝いたします。
    
「ルネサンス・フルート;キーなし」
1.リチェルカータ第5番/G・バッサーノ〜1585年頃
  使用楽器[after Anon.c.1530 by G.Tardino]
2.「ダフネが最も美しい乙女だったとき」
  「イギリスのナイチンゲール」
  「わが美しきアマリッリ」笛の楽園(1648年)より/J・van・エイク
  使用楽器[after M.Mersenne c.1630 by 杉原広一]
  
「バロック・フルート;1鍵式」
1.フルート・ソロのための「エコー」/J・M・オトテール“ル・ロマン”
  使用楽器[after J.M.Hotteterre “L.R” c.1710 by Claire Soubeyran]
2.「恋するうぐいす」/F・クープラン〜1722年
  使用楽器[Piccolo; after Th.Lot.Paris c.1730 by 杉原広一]
3.無伴奏フルートのための組曲 ホ短調/M・ブラヴェ&J・J・クヴァンツ
  Allemande-Gigue en Rondeau-Menuet con Variazioni
  使用楽器[after J.Oberlender, Nurnberg c.1720 by G.Tardino]
4.無伴奏フルートのための3つのファンタジー
  第7番ニ長調
  第8番ホ短調
  第12番ト短調/G・Ph・テレマン〜1727年頃
  使用楽器[after J.Oberlender, Nurnberg c.1720 by G.Tardino]
  
「クラシカル・フルート;8〜9鍵式」
1.モーツァルトの主題による変奏曲 ト長調/A・E・ミュラー〜1810年頃
  使用楽器[after A.Liebel, Dresden c.1830 by R.Tutz]
  
「ロマンティック・フルート;初期円筒管ベーム式」
1.3つのサンエチュード
  第1番エレジー
  第2番セレナーデ
  第3番風の歌/J・ドンジョン〜1865年頃
  使用楽器[early Boehm system flute by L. E. Lot.No128, 1856 Paris]
  
「近代フルート;銀製ベーム式」
1.「パンの笛又はシランクス」/C・ドビュッシー〜1913年
  使用楽器[Boehm system flute by Atlier of L. Lot.No8618, c.1910]
  
「現代フルート」
1.フルート・ソロのための「冥」/福島和夫〜1962年
  使用楽器[Muramatsu flute No55501, 1999]
2.無伴奏フルートのためのソナタ イ短調 wot.132
  /C・P・E・バッハ〜1747年
  使用楽器[Muramatsu flute No55501, 1999]
  

いつも良い音を響かせていること。
音楽を聴かせるホールにとって、このことが一番大事なことです。
いつも良い音を身近に感じること。
このことが音楽を愛するために一番必要なことです。

炎の博記念堂でいつも良い音の触れたい、その想いが募り、今回のコンサートの運びとなりました。私たちの心を理解し、快く演奏を引き受けていただいた皆様に、お礼を申し上げます。これからもどうぞよろしくお願い致します。

コンチェルト・グロッソ
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