第8回コンサート


ようこそコンサートへ



ベルが鳴る前のひととき


前半はクロフトから〜はじまり


  


有田町内のやきもの関係者からご協力いただいた、本日のプレゼント。どれもあじさいがモチーフです


抽選番号の発表中


休憩のひととき
親しい人と話がはずみます


ステージのハープにも近づいて、眺めます。

 

後半は、吉野さんのトークから



本日は、会場にたくさんの方にお越しいただいてうれしいです。
本当にありがとうございます。
九州には何度か来たことはあるのですが、有田は初めてです。
今朝東京を発って、博多から特急で参りました。
有田駅にまもなく到着するという車中アナウンスが聞こえて、窓から外を見ると、風情のある美しい町並みが迎えてくれました。
ゆっくり過ごす時間が取れないのが残念ですが、有田の町の伝統を少しでも感じて帰りたいと思います。

このホールは、ハープにぴったりのホールです。
すばらしい会場で弾くことができて光栄です。
さきほどの休憩の間に、たくさんの方が、ステージに近寄ってハープを眺めておられました。おそらく、初めてハープを間近で見る方も多いのではないかと思います。
どんな楽器なのか、ご紹介しましょう。

まず素材ですが、木でできていて、カエデなどの硬い木が使われています。私が使っているのは、アメリカ・シカゴ製のハープです。ハープを習い始めたころから、このメーカーのものを使っています。

弦は、47本からなります。素材は、羊の腸、ガット弦です。
ただ場所によって素材を使い分けていて、長い弦は巻線状のスチール弦、上の方の短く細い弦はナイロン弦を使っています。

47本の弦は、ピアノの白い鍵盤にあたります。
会場がそう大きくないので、弦に色がついているのが見えると思います。これは、演奏するときの目印です。
ドの音に赤色の弦が、ファの音に黒い弦が使われています。

ピアノの黒い鍵盤にあたる♭や♯の音を出すときは、下についているペダルを使います。1オクターブの7つの音(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ)に対してペダルが1本ずつなので、全部でペダルが 7本ついています。
足でペダルを操作し、3段階のポジションで弦の長さが変わり、♭、ナチュラル、♯の音を出すことができます。

ハープの演奏は優雅に見えますが、実は手も足も忙しい。
こう言うとみなさん足元に注目するのですが、大変だよというふうに弾かないようにしています。
前半に演奏したクロフトやハイドンはそう転調しないのですが、近代の曲になってくると曲が複雑になって、手も足も忙しくなります。

楽器の重さは、40kgちょっとあります。ピアノは、どこのコンサートホールにも備えてありますが、ハープはそういうわけにいきません。自分で持って移動する楽器の中で、大きくて重いものです。国内の演奏会のときは、専門の楽器輸送の方にお願いしています。今日のこの楽器は、昨日の朝、家に取りに来てもらって、大阪からフェリーで来ました。
外国の演奏会では、自分で車に積んでレンタカーで運びます。
なので、体力が必要になりますが、幸いに体力はあります。

今日は、いろいろな曲を演奏します。前半は長めでしっかりとした曲、後半は短めですが、ハープの多彩な表情を楽しんでいただける曲を選びました。
ひき続き、後半もお楽しみいただければうれしいです。


後半の演奏、メンデルスゾーンから

 
すばらしい演奏、ありがとうございました


終演後、当選者に吉野さん自身からやきものが手渡されました


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