コンチェルトグロッソ第6回コンサート
舘野泉ピアノリサイタル
〜緑 ひかり ひびきあう〜
2005年5月13日(金)
お越しいただき、ありがとうございました

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前半
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コーヒーコーナー
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舞台上のフラワーアレンジも準備万端
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一曲目はバッハ(ブラームス編)のシャコンヌから
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楽しいお話も
♪舘野さんのお話♪

私は、ピアノを豊増昇さん、レオニード・コハンスキーさん、安川加寿子さんに師事しました。
安川さんはご自身のリサイタルで、最初の曲をプログラムではベートーベンの『月光』としていたのが、
ステージに出てきたところ明るい爽やかな気分になって、トルコ行進曲で始めたことがある。
曲の感じが全く違う。でも、先生は忘れて間違えていた。

今日も私は、初めの曲を、プログラムではタカーチェの「トッカータとフーガ」としていましたが、
バッハのシャコンヌからはじめました。これは、間違えたのではなく、今日の昼間、リハーサルを
しながら色々と話をしていたら、シャコンヌを聞きたいという人が多かった。
それでバッハを選びました。

これから演奏する吉松隆さんの曲は、今年の2月13日にできた曲です。吉松さんは、もともと
ロックミュージシャンですが、シベリウスの交響曲第6番を聴いて、強い影響を受けて、クラシックの
作曲家になった人です。彼は、シベリウスこそわが師と仰いでいます。

左手での演奏は、1年前から始めました。
80曲ぐらい、左手のための曲がありますが、そのうち、現実に手に入ったのは30曲です。
ただ、左手の曲は、内容が乏しいのが実情です。
できれば、現代の作曲家に、演奏の中心となるような曲を書いてほしいと願い、
間宮芳生さんに作曲を依頼しました。できあがったのが、「風のしるし」です。
これを、昨年の5月10日に初演したわけですが、間宮さんの曲は5月2日に、ノルドグレンの
曲は4月30日にと、直前に仕上がりました。
期間がなくて厳しかったですが、すばらしい曲です。

こうやって、いい作品ができて演奏やCDで広まるのは大変よろこばしいことです。
また、できれば、楽譜として目に見える形にする必要があります。
そう考えていたところ、音楽之友社が、左手のシリーズを出してくれることになりました。
間宮さんの「風のしるし」は、2005年3月出版したところ、どんどん売れてしまう。
ぜひ、みなさんにもお手にとってもらえればと考えています。
今は、林光さんが、『花の画帳』という曲に取り組んでくださっている。
2005年10月に初演する予定です。

これから演奏するタピオラ幻景のタピオラとは、フィンランドの神話で森の神々が住むところ
という意味です。
吉松さんは、コンピュータで作曲するので、肉体で弾くと意外に難しい。
作曲家に変えてもらわなくてはと思っている箇所もありますが、お聴きください。
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