第U部開演、ブラームスとシューマン
**伊藤恵さんのトーク** 後半は、ブラームスとシューマンです。 この二人関係を考えるとき、ひとりの女性の存在があります。 シューマンの夫人、クララ・シューマンです。 シューマンとブラームスは、常に、クララのことを想って曲を作り出していたと言っても過言ではないでしょう。 それだけ、素敵な女性だったのだと思います。 これから演奏する曲は、2曲目がクララが20歳のときにシューマンが作曲した曲、そして、1曲目がクララが70歳近いときにブラームスが作曲した曲です。 二人の偉大な作曲家と、一人の女性の関係。 それぞれの想いを曲を通して感じていだけるのではないかと思います。 〔コンチェルトグロッソからクララ・シューマンについて〕 クララ・シューマンは、シューマン夫人としてだけなく、優れたピアニストとして知られました。シューマンもブラームスも、クララに自分の曲を弾いてほしい、自分の曲を聴いてほしいと、作曲を進めました。 クララ・シューマンは、ドイツ100マルク紙幣の顔でもありました。日本でいうと、最高額紙幣の1万円札を飾っていたことになります。 彼女がどれほど優れた音楽家・演奏家であり、また、二人の有名な演奏家を支えた彼女の存在が、ドイツの人々にいかに愛されているか、お分かりいただけると思います。 **伊藤恵さん、アンコール曲の前に** 昨日、有田に到着し、リハーサルの合間に、やきものを見る機会に恵まれました。 有田のすばらしいやきものにすっかり魅せられました。 歴史のあるこの町で、こうやって素敵に演出されたステージで演奏できたこと、本当にうれしく思っています。 〔伊藤さん、うれしいメッセージ、ありがとうございます!〕 |
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終演後、サイン会 |
伊藤恵さんの演奏を聴いた白いバラは、会場の小学生にプレゼントされました |