ロックなたつじんにマナブ石(ロック)のはなし

少し時間が経ってしまいましたが、5月26日(日)文化ホールホワイエにて、たつじんにマナブvol.14を開催しました。

今回のたつじんは地質学者の武内浩一さん。今年の3月まで波佐見町の長崎県窯業試験場に勤務されていました。趣味は鉱石採集という、根っからのロッカー(?)で、今回はおなじみブラタモリに出演された時と同じ服装に鉱石採集用バッグ、ヘルメット着用でご登場いただきました。武内さん、ロックです!

有田を巡る石の話「有田の龍~火と水がもたらした地球の恵み」と題して約200万年前の地層の話を、と聞くと石のように固い話になるのかと思いきや、岩石の性質の違いや、山のかたちから見る地質の話など、大変分かりやすくお話いただきました。

また、腰岳の黒曜石や古木場の金山など、有田周辺には陶石以外にも産業のもとになりうる様々な鉱物資源があったそうです。

そして、話は有田焼の原料である陶石の話へ。

火山の活動によって地上付近に出てきた流紋岩は、そのままでは陶石になりません。そこに水(熱水)がしみ込むことによって、長い年月をかけて陶石に変わっていくのです。

まさに、火と水がもたらした地球の恵み、なのです。

会場から、泉山陶石はあとどれくらい採れるのか?という質問もありましたが、残念ながら採れる量は限られるようです。しかし、泉山陶石が出来てきたストーリーそのものが面白いので、今後の有田焼産業に何か生かしていければ、とも話されていました。

実際に山を歩いて、岩石や地層を見てみると、その土地の成り立ちが分かることがあるのが面白いとおっしゃっていた武内さん。今度は実際に外へ出てそういう場所を見るのもいいですね、と早速次回の企画の話まで!ぜひ、やりたいですね。

今回は90名近いお客様にお越しいただき、皆さま熱心にたつじんのお話に耳を傾けていらっしゃいました。

ご参加いただいたみなさん、たつじんの武内さん、本当にありがとうございました。